2012.12.08 Saturday

エドガーと伯爵家

主人公アーネストの、母方の従兄。
エドガー・エヴァレット。

アーネストのおじいさんと、エドガーのおじいさんが、
むかしウィンザー校で同期生で、両家のつきあいが生まれました。


初期のラフはこんな感じで、真面目そうで神経質ぽい造形でした。
……っていうか、髪の毛もっしゃもしゃ。


そしてこっちはちょっとドライな感じで大人っぽくなったもの



最後にこうなりました (クリックで拡大)



エドガーのおうちは、伯爵家。
おじいさまが、クローリー伯爵です。

エドガーのお父さんはクローリー伯爵家の長男で跡継ぎです。
そしてエドガーにはお兄さんがいて、彼は次男。

つまりエドガーは伯爵家の子ではあるけれど、お兄さんが健在である限り、伯爵位を継ぐ事はありません。

ちょっと気楽で、でもちょっと不安定な立場。

そのあたりは、またストーリーで描いていきますので、どうぞお楽しみに!




2012.12.02 Sunday

ヴィクトリアンな男子ガウン

寄宿舎といったら、ガウンですよね〜

そしてガウンの下は、ロングシャツタイプの寝間着

ガウンとランプ またはロウソク!

(クリックで拡大)


これはラフなので無地になってますが、作中ではチェックです。
やっぱりチェックですよね!(力説)と思うのは、
映画、アナザー・カントリーの影響なわけですが、


 
↑「アナザー・カントリー」
1930年代が舞台
後に英国を裏切る二重スパイとなる、ガイ・バージェスがモデル。
「英国王のスピーチ」のコリン・ファースの若き姿も見られます。
しかもメガネでガウン!

チェックのガウンが流行するのは、どうも20世紀になってからみたいです。
1870年代はシノワズリかなあ。
つまり当時の流行の先端のガウン着てるのは、レスターベリーということですね。

1880~90年代舞台のドラマだと、ペイズリーなど見かけますね。
ちょっとコッテリ系。

1830年代舞台のトム・ブラウンの学校生活のDVDだと、ガウン着てません。
丈の長いシャツ状の寝間着のみ。ひらひらとさせてます。
これがまた可愛いんですよね。

そのうち、いろんなヴィクトリアン・ドラマの、ガウン比較なんていう記事も書いてみたいです。(需要はあるのか)


「ガーフレット寮の羊たち」1巻発売中です。
お近くの書店さんでみつからなくて、ネット書店の利用は苦手なの〜という方は、下記のISBNコードを添えて書店さんにご注文なさってみて下さいね。
おそらく2週間くらいでお手元に届くと思います

ISBN 978-4-253-27026-7







2012.11.21 Wednesday

キャラクターデザイン

連載開始前に書いたラフスケッチから3枚アップ

担当さんと初回打ち合わせのあと、プレゼン用のスケッチにはいりました

担当さんがそのスケッチをまるっと気に入って下さって、連載の企画も通して下さったので、あとは実際のストーリーを考える中で、キャラデザを詰めたり変更したりしました。


アーネストとエドガーは、ほとんど一番最初の設定のまま


昨年の11月ごろに担当さんにお寿司を御馳走になりながら
アナザー・カントリーの話をしたり、
女子校と男子校の独特の哲学的な雰囲気について話したり、
あんな物語にしょう、こんな物語にしようとおしゃべり。

主人公は、素直で優しい愛されキャラにしようと、
外観までその場ですぐに決まって、
そして「相棒キャラが欲しいよね」と担当さん
「相棒いいですよね〜!」とわたし
そのあたりでもうエドガーのキャラは固まってました。
ちょっと過保護なお兄ちゃんキャラにしようと。

(クリックで拡大します)


マーティン卿(クライヴ)の登場もその場で決まって

帰宅後、ちょっと若くした絵を書く努力を重ね(笑)
あ、この絵はまだ大人判ってかんじですね。

下のキャラは、アルヴァート・ヴァロワの初期スケッチです。

ぜんぜんちがいますね(笑)

寮長と髪型や雰囲気がかぶるので、いまのようなキャラデザに落ち着きました。

アルヴァートの決定キャラ↓(ついでにクライヴも)







2012.11.17 Saturday

マーティン卿

「ガーフレット寮の羊たち」1巻が発売されて1日たちました。

きれいなハロッズグリーンの帯が素敵ですね。

さて、ここで帯の裏側に注目です。



 のちの「マーティン卿」も登場


そうです。

ガーフレット寮の4学年にして監督生である

クライヴ・クラランス・レスターベリーは、

レディー・ヴィクトリアンで活躍したマーティン卿です。


わかりやすく表現するため、のちの…となっておりますが、

実は今も(1870年の16~17歳時点においても)彼は「マーティン卿」です。

侯爵家ともなると、爵位をふたつ保持していることも珍しくなく、

その場合、跡取り息子は、生まれたときから、

そのふたつの爵位のうちの、位の低い方を名乗ることになります。

……といっても、マーティン伯爵となるわけではなく、

男爵以上の位への敬称である「卿」(Lord)をつけて、

「マーティン卿」となるわけなので、ややこしいですね。


名作「小公子」を例にとりますと、

主人公セドリックは、お父さんのお兄さんが亡くなって、

そしてお父さんも亡くなってしまったため、

ドリンコート伯爵の跡取りとして、

おじいさまのお屋敷に住むことになりました。

このときからセドリックは、

フォントルロイ卿と呼ばれることになります。

フォントルロイは、おそらく男爵の位なのでしょう。

セドリックはまだ10歳にもならないのに、

正式名称は大変にいかめしい。

だがそれがたまらん(ギャップ萌え〜)。


え〜と、話がずれました。

ほかにも、わかりやすいヴィジュアルガイド

…のようなモノはないか……と思ったところ

すみません、手前味噌ですが……

レディー・ヴィクトリアンからワンシーン。


ヒロインのベルは、あるとき野原で

マーティン卿と呼ばれている紳士と出会います。

その後、友人のレディーエセルに招かれた侯爵家で

彼女の兄上である、クライヴと再会。

彼は「クライヴ」と名乗ります。

ヒロインは「じゃあマーティン卿というお名前は?」と

疑問に思いますが、すぐにはっと気付きます。



ここでヒロイン・ベルが思い出している貴族年鑑(デブレット)は、
当時の貴族階級の人達、および、彼らと関わりを持つことができる人たちの必須アイテム。
これを元に、お招きする相手の正確な地位や
また、その家系の古さなどをチェックしたそうです。


ところで、

もう10年くらい前に描いたマーティン卿は、

なんだかキラキラしていますね。

近頃このキラキラを思い出さねば!

絵をもうちょっとキラキラと!と と思っているところです。


「ガーフレット寮の羊たち」どうぞよろしくお願いします。


2012.07.23 Monday

ガーフレット寮の内装

こんにちは。
暑くなってきました。
お元気ですか?

来月掲載のガーフレットの原稿が完成しました〜 

こんなかんじで、中身をチラ。



キャンベルがなにか叫んでいますね(笑)

そして、こちらが、上の絵の資料写真。


この写真をご提供下さったのは、
英国ものや京都ものの御本をたくさん書かれている
入江敦彦さん。

最新作は、これですよ!
ロンドン・ファンにはたまらない一冊。


 


入江さんには、連載開始前から「次はパブリックスクールものなんですよ〜」と
お話はしていたのですが、細かい時代設定などは言ってませんでした。

ところが、ご自身の御本の取材でフェントンハウスというお屋敷に
取材に行かれた入江さん、そのリージェンシー・ハウスの撮影中に、
「もとさんの新作のイメージにぴったり」と思われたとのことで、
「途中から、もとさんの作品目線で写真を撮っちゃった」……て!
「よかったらつかって」……って!

え!そんなどうしよう! 嬉しいっ!!……ってなことがありまして…。

ガーフレット寮内部、とくに第3話目には、入江さんが撮影なさった写真を、
資料としてたくさん使用させていただいております。


わたしの作品目線で撮影して下さった……というだけあって、
おそろしいほど、画面にぴったりです。

普通は角度変えたり、いろいろ面倒なことをしなくちゃいけないものなんですが、
なんというか……わたしが絵コンテで思い浮かべたシーンに、ぴたっとはまっちゃいます。


これなんて、写真をはめこんだあとから人物を書いたんじゃないんですよ〜。
写真をいただく半月も前に書いた絵コンテの構図に、
入江さんの撮影された写真が、そのままぴたーっとはまったんです。
角度も水平線もぴったりで、びっくりでした。


ちなみに入江さんは、少女漫画もお好きなんですが、
同じ写真をたとえば、山岸凉子先生作品目線で撮ると、
視点が低くなって、正面からの構図になるそうです。
なんだか……なるほど!! と思いました。
山岸先生の画面の緊張感は、そのカメラワークのせいでもあるんだな〜と。

わたしの視点は、だいたい、ちょっとナナメからのものが多いです。
もうちょっと正面もうまく使えるようになりたいです。




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